今日は暖かな日差しが降り注ぐ、北海公園の緑の絨毯の上にいる。オレンジ色の毛皮が、陽の光を受けてキラキラと輝いている。周りには柔らかな草の香りが漂い、時折風が優しく撫でてくれる。私はここで、自分の世界を堪能することができる。ふわふわの草の感触、青空を見上げると、白い雲が流れていく。その様子を見ていると、まるで空を飛んでいるかのような気分になる。
突然、目の前に小さな虫が現れた。興奮が湧いてくる。静かに身を潜め、狙いを定める。こういう瞬間が、私にとって最高のスリルだ。虫が動くたびに、私の心臓もドキドキと鼓動を打つ。ついに、飛びかかる瞬間、スリルと驚きが同時に訪れる。けれど、虫は逃げてしまった。私は少しの間、呆然として立ち尽くした後、再び草の上に寝転がる。
その時、近くで子供たちの笑い声が聞こえてくる。彼らは楽しそうに遊び、時には私を見つけて微笑んでくれる。私はその笑顔に心を温められ、少しだけしっぽを振って応える。彼らの無邪気さが、私の心にも春の日差しをもたらしてくれる。
時が過ぎ、夕日が沈むころ、私は心のどこかで何か大切なものを見失っている気がした。だけど、この瞬間を楽しむことが、明日につながると信じている。草原に映る私の影が、日が暮れるにつれて少しずつ長くなる。明日はまた、新しい冒険が待っているに違いない。
