ひそやかな昼下がりの夢

今日は特別な日だ。窓際の日向に寝転びながら、隣の家の庭を見つめる。そこで遊んでいるのは、ふわふわの白と茶色の猫、ティビ。彼はいつも元気いっぱいで、草むらの中を跳ね回っている。僕は彼の姿を見つめながら、少しだけ羨ましい。なぜなら、彼にはたくさんの友達がいるからだ。

最近の僕は、どこか孤独を感じている。窓の外には友達が遊んでいるのに、僕はこの家の中に閉じ込められている。飼い主が出かけている間、僕は退屈で仕方がないのだ。時折、ティビが僕の方を振り返り、僕に向かって「おいで！」とでも言いたげな目を向ける。その瞬間、心が温かくなる。

でも、僕は外に出られない。窓越しに彼の楽しそうな姿を見ていると、少しずつ心がさびしくなっていく。彼の遊び声が風に乗って、僕の耳に届く。時には夢の中で一緒に遊ぶこともあるけれど、現実はそう甘くはない。

その時、ふと気づく。ティビが僕のために草むらに何かを見つけたらしい。彼はその小さな生き物を追いかけ、楽しそうにはしゃいでいる。僕も心の中で一緒に駆け回りたい。そう思いながら、窓の外を見つめる。

ティビはその後、ふとこちらに目を向け、僕に向かってにっこりとした。その瞬間、少しだけ心が軽くなった。孤独を感じることもあるけれど、彼がいるだけで、僕の世界は少しだけ明るくなるのだ。

(2025年9月23日 09:12 GMT +09:00 時点 - )