風に揺れる花びらの詩

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私はバブル、白と茶色の長毛の猫。今日は特別な日。頭に赤と緑のバラを載せて、まるでお姫様のような気分だ。心地よい日差しの中、庭を歩くと、周りの世界が映し出される。小鳥たちのさえずりが耳に心地よく、花々が色とりどりの絵を描いている。

目の前にいるのは、私を見上げる子供たち。彼らは私を見つけては笑い、手を振ってくれる。私はその視線を受け止めるのが好きだ。みんなに可愛いと言われると、心が温かくなる。私は特別な存在で、どこにいても愛されることを感じる。

でも、ふとした瞬間、心の奥に小さな影が差し込む。私の友達、あの黒猫のミントが、最近見かけないからだ。彼はいつも私の隣で、遊んでくれた。私たちは一緒に日向ぼっこをし、追いかけっこをして、楽しい時間を過ごした。でも今は、その姿がない。

私は頭の上のバラに触れ、少し元気をもらう。花々が咲き誇るこの庭は、私にとっての楽園。ミントもきっと、どこかでこの美しさを感じていると信じたい。陽の光の中で、私はもう一度、子供たちに囲まれて、ふわふわの毛を撫でさせる。楽しい瞬間が続く限り、私は笑顔でいたいと思う。バラの香りが、私の心を明るく照らしてくれるから。

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