驚きの表情を浮かべていた僕、チョコレートのような毛並みのタビー猫。僕の住む世界は、普段はカラフルで、あらゆる色と香りで満ちている。だから、一面の白さに驚くというのは、まぁ、自然なことだ。
それまでの僕の日常は、赤い毛布、青いボール、黄色いお魚のおもちゃ、そして人間たちの色とりどりの衣服。それら全てが僕の鮮やかな生活を作り上げていた。
だけどある日、突然すべてが変わった。僕が暮らす世界は、一面の白に覆われた。人間たちが運び込んできたのは、僕には初めて見る白い布だった。布が床から壁にかけて広げられ、僕の周囲は一変、真っ白の世界に変わった。
初めての経験に、僕の心は驚愕と混乱で満たされた。いつものカラフルな床が見えない、壁も見えない。ただ、僕の体だけが浮き立つ、なんとも言えない感覚に襲われた。
人間たちは僕をそんな白一色の中に置き、何かを楽しそうに話していた。僕には理解できないその会話も、新たな驚きを追加した。
だけどね、僕は猫だから、そんなことでびくともしない。少しだけ混乱したけど、すぐにこの新しい環境にも慣れてしまった。驚いていた僕も、今ではこの新たな白い世界を楽しんでいるよ。だって、これも一つの冒険だもんね。
僕の名前はタビー、驚きの白一色の世界を生きる、毛並みがチョコレート色の猫だよ。今日も新たな冒険が始まる、僕の世界はこれからも続く…