
「にゃっはっはっはっ!」
公園のベンチの上、思わず笑いが止まらない。
あいつ、見たか?
たった今、人間がカバンから落としたパンのかけらを、あのハトが横取りしようとして……まさかの空振り!
ハトは一瞬フリーズした後、何もなかったかのように歩き去った。
「ぷぷっ……!」
ああ、お腹が痛い。おかしすぎる。
「ねえ、そんなに笑ってどうしたの?」
隣にいた仲間が、不思議そうにヒゲをピクピクさせる。
「いやぁ、面白いものを見ちまってな……」
ククッ、とまた笑いがこみ上げる。
笑いが止まらないときは、笑うしかないのさ!
陽気な風が吹く午後、
僕の笑い声が、公園に響き渡った──。