
「あっ、こっち見てる!」
少し足を止めて、彼を見た瞬間、 その笑顔が見えた 。
元気よく、まるで誰かを待っているかのように、彼はその場で堂々と立っていた。
目の前にある道を、きっと何度も何度も歩いてきたのだろう。
それでも、 今まさにこの瞬間が一番大切な時間 だと感じているような、そんな気がした。
その大きな声で、「ニャー!」と叫ぶ彼。
目を細めて見上げた先には、きっと何か素晴らしいことが待っているに違いないと思わせてくれる。
「行こう!」とでも言いたそうなその姿は、まるで 目の前に道が広がっていることを知っているかのよう だ。
でも、誰かが言った。
「君、どうしてそんなに元気なんだ?」
彼は答えない。
答える必要なんてない。
彼の心には、 どんな時も前を向いて歩いていく勇気 が満ちているから。
その場を通り過ぎる人々にとっては、ただの風景かもしれない。
でも彼にとっては、 この道が、自分の世界が広がる場所 だということを、誰にも負けない確かな自信を持って知っているのだ。
「ニャー!」
今、彼の声がまた響く。
その声には、何かに挑戦するための力が込められているようで、思わず顔がほころんだ。
そして彼はまた、 自分の道を歩き続ける 。
どんな障害があろうとも、その歩みは止まることなく。