私はここ、白いテーブルの上。白い毛皮が、光を受けて輝いている。外からの柔らかな日差しが窓を通り抜け、テーブルの上に温かいスポットを作り出す。そこに身を寄せると、安らぎが満ちていく。ここはまるで私だけの特別な空間、静かなる王国なのだ。
いつもと変わらぬ一日が始まった。私はこの白いテーブルで、日々の探検を楽しむ。目の前には何もない、ただの白い空間だ。しかし、その無限の広がりの中に、私の想像力が散りばめられている。例えば、テーブルの端に置かれた小さなクッキー、あれは私の大冒険の始まり。ついさっき、クッキーの匂いを嗅ぎつけ、忍び寄った瞬間、テーブルが波のように揺れるのを感じた。果たして、私の小さな体はその揺れに耐えられるのか——?
無邪気な遊びの中で、私はしばしの間、空想の海に溺れる。時折、目を閉じて、風の音や鳥のさえずりを耳にすれば、まるで自分が森の中にいるような気持ちになる。外の世界は広大で、不思議がいっぱい。でも、今はこの白いテーブルが私の全て。私の王国、私の楽園。
ただ、一瞬ふと気づく。白いテーブルが、時折寂しく見えるのはなぜだろう。私がいるからこそ、白の世界に彩りを添えているのだと信じたい。外の世界も、私を待っているのかもしれない。でも今は、この白い夢の中で、ただ静かに、穏やかな時間を楽しむのだ。