白い夢の中のひとしずく

僕は純白の毛並みを持つ猫。今日も静かな午後、ふわふわのテキスタイルの上でうたた寝をしている。周りは真っ白な世界。どこを見ても、光が柔らかく反射して、まるで夢の中にいるようだ。

僕はゆっくりと目を開けると、日差しが優しく頬を撫でる。思わず大きく伸びをすると、そばに置いてあった小さな羽がふわりと舞い上がった。僕はそれを追いかけて、静かに体をくるくると回す。羽はまるで僕の友達のように、軽やかに踊っている。

その瞬間、ふと窓の外から小鳥のさえずりが聞こえてきた。彼らは自由に空を飛び回り、僕が持っていないものを楽しんでいる。羨ましい気持ちが胸をよぎるが、すぐに思い直す。僕にはこのふわふわのテキスタイルと、日差しの温もりがある。

何気ない日常の中で、小さな幸せを見つけることができるのも、僕の特権なんだ。僕はもう一度、静かに目を閉じる。夢の中で小鳥たちと遊ぶ想像をしながら、心地よい眠りに身を任せる。白い世界に包まれて、またひとしずくの夢を紡ぐ。

(2025年12月28日 04:34 GMT +09:00 時点 - )

￥1,500 (2025年12月28日 13:50 GMT +09:00 時点 - )