私の世界は、温かい茶色のソファの上。ふわふわのクッションに身を埋めて、私はここで夢を見る。ソファは私の王国。日差しが差し込む窓辺で、光の粒子が踊る様子を眺めつつ、私はのんびりとした時間に身を任せる。
ふと、何かの気配を感じた。小さな音、微かな足音。好奇心が私を刺激する。目を開けて、周囲を見渡すと、小さな子供がソファに向かって歩いてくるのが見えた。彼の手にはおもちゃのネズミが握られていた。私の心が躍る。遊び相手が来たのだ。
「にゃあ」と声を上げると、彼は目を輝かせて私を見つめた。私の柔らかい毛並みに触れた彼の手の温もりが心地よい。ソファから飛び降り、彼と一緒に遊び始める。ネズミを追いかけ、彼は笑い声を上げる。私もその笑い声に応えるように、しっぽをピンと立てて飛び跳ねる。
時間が経つうちに、彼はいつの間にか疲れたのか、ソファに戻ってきて私の隣で寝てしまった。私も彼の隣で、静かにまどろんだ。彼の夢の中に一緒に入り込むように、私はその温もりを感じながら、心から幸せを噛みしめる。
こんな日がいつまでも続けばいいのに。柔らかな日差しの中で、私は彼と共に夢を見続ける。世界は広いけれど、この瞬間が永遠であるように、私の心もまた、彼の隣で安らいでいる。