橙色の夢 – ねこがみたもの

今日はまた、白い布の上で日向ぼっこをしている。温かい陽射しが心地よく、目を細めると、世界がふんわりとしたオレンジ色に染まる。僕はこの場所が大好きだ。ふわふわのテキスタイルの上で、まるで雲の上にいるかのように自由に過ごせるから。

ふと、外から小鳥のさえずりが聞こえてきた。好奇心がくすぐられ、一瞬で全身が緊張する。小鳥たちが遊ぶ姿を見たい。だけど、ここは家の中で、自由に外に出ることはできない。窓の外で楽しそうに飛び回る彼らを見ると、自分もその一員になりたいという気持ちが湧き上がる。思わず窓際に駆け寄り、つぶらな瞳で外を見つめた。

僕の目の前には、ただの白い布が広がっている。しかし、今日の僕には、それが特別な舞台に見えた。ひょっとしたら、ここから小鳥のように飛び立つことができるかもしれない。ジャンプして、思い切り跳ねて、風を感じることができる。

心の中で小鳥たちと一緒に舞い上がる想像をしながら、僕はその瞬間を楽しむ。僕の中にある小さな冒険心が、大きな広がりを持っていることに気づく。外の世界はすばらしいけれど、ここにも素敵な瞬間がある。僕はずっとこの場所にいるけれど、心は自由に飛び回ることができるのだから。

ここでのひとときが、僕にとっての小さな幸せ。白い布の上で、橙色の夢を見ている。