伸びるねこ

朝の光が差し込むリビングで、チャイはのんびりと体を伸ばしていた。

「ん~~~~~~」

前足をぐいっと突き出し、背中を思い切り反らせる。これこそ、至福の時間。

しかし、その瞬間、チャイは何かを感じ取った。

「……む?」

視線の先、ソファの下に何かが動いたような気がした。チャイはゆっくりと伸びきった体を戻し、慎重にソファの下を覗き込む。

カサッ

何かがいる。

チャイは無言のまま、そのままソファの下に前足を突っ込んだ。しかし、次の瞬間、何かがシュッと奥へ逃げた。

「ふむ……これは、捕まえがいがありそうだ。」

今日のチャイの朝は、思いがけずスリルに満ちたものになりそうだった。

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